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いつの間にか寝ていたのか、気がついた時は朝6:00になっていた。
腹帯でお腹の傷を巻かれていて、両脚は血流が留まらないようにマッサージの機械がついて一晩中
交互にふくらはぎを揉む動作をしていた。
エコノミー症候群というやつだが、これを防止する為の機械だが、意外とすごいものだった。
それ専用のストッキングをはいていたが、機械だから具合悪いんじゃないかと思ったが
全くそれがなく、脚を動かさない状態でも全くだるみもなく、通常通りであった。
この手術を受ける事になっていろいろな体験談を検索していたがこの機械の事は載ってなかったので
他の患者達はこの点で苦労したんじゃないだろうか。
また、尿管に管が入っているのだが、膀胱に尿がたまると自動的に外へ排尿される仕組みになっている。
ただ、いわゆる『出す感覚』が感じられず、出ているのかが分からない。尿の回収袋はベッドの下で見れない。
ガンガン点滴をしているので尿もバリバリでるはずだが、自分で分からないので手術の腹痛なのか
尿がたまって膀胱付近が痛いのか、不安な夜の一因となっていた。
翌朝聞くと、約2リットルでていますよ、との事だったので、そういうもんなんだな、と。
お医者さんから動け動けといわれ、寝返りを出来る限り行い、足も動かせるところは動かす。
腹筋を使う動作はまるでダメだが、それ以外は気分も悪くなくまま快調である。
採血後、10:00頃にお腹のガーゼ交換を行い、着替えを行なう。
ツライ体勢だが、起き上がり上だけ看護師さんの手伝いで、下は自分。腹を使うのでとてもキビシイ。
その後、歩行開始となる。まだ丸一日経っていないのにもう歩くのか、とやはりこの手術方法は
回復早いんだと感心した。
《点滴と抗生物質、痛み止めを抱えつつ、ヨチヨチ歩き開始》
ベッドから起き上がるのはかなりきつかったが、このベッド、幸いに電動で枕部分が起き上がるので
目一杯起してから大型クレーンのようにゆっくりゆっくり上半身を垂直に起し、そのままお尻を基点として
真横に向ける。ここまでで約1分はかかった。で、スリッパを履きさあ立ち上がるって時に
ピリリと腹痛が!きたかっ、と思いつつ、そこはふんばって立ち上がると、猫背の状態だが
案外いけそうと思った。
ここまで約3分くらい。健常なら10秒とかからないだろうが、そこは手術翌日。
看護師もよく見守っていてくれた。
歩行ついでに、ここで尿管を抜く。その瞬間だけちょっと痛かった。ただ、入れる時はさぞ痛いだろう。
全身麻酔時で本当によかった。想像しただけでもイタイ。
父が突然面会。面会時間は決まってんだから、といってもしょうがない。
歩いている途中に来たもんだから驚いていた。とりあえず、元気な姿を見せられてよかった。
バナナを持ってきてくれたが、まだ食べれないんだよね、残念。
ここから、歩きまくる。歩くのだけなら腹筋を使わないのでそれほどつらくはない。
すれ違う看護師が声をかけてくれそれに応えようと苦しい笑顔を作る時に腹が痛いくらいだった。
そう、笑顔もそうだが、くしゃみや、咳はげらげら笑うのもやばそうだった。
ふだん、腹筋って使ってるんだと感じる。
腹ペコの中、歩き続ける。
午後、レントゲンを車椅子で看護助手と行く。車椅子も初体験。明らかに病人だ。気持ちは元気なのに
この姿じゃ、誰もがそう思うだろう。
午後のドクターの回診で胆石をもらう。石より砂利って感じだが。
ホルマリン漬けにして洗って乾燥したものだが、一見、きれいな石の原石みたいに見える。
なんでこんなものができるのだろうか。こんな細かい砂みたいな大きさで黄色と黒と緑がかった物質。
これが卵2個分の量で詰まっていたんじゃ痛くもなるだろう。
15:00 初めて尿がでた。すんなり出なかったが、強引に出してやった。やはり5大欲求の一つが
満たされると気分も爽快だ。
いつも通り家族が来る。昨日はチューブがつながったベッド上でのパパの姿だったから今日は元気一杯の
姿を見せて安心させてやろうと立ってスタンバッていた。
子供達の安心した顔をみてこちらも安心。いろいろ聞いてくるがすべてギャグで返してみる。
例えば点滴のことは袋についている色がピンクだったから、これはモモの味のおいしいのが
からだのなかにはいっているんだよ。と。
あしたは緑色だから、メロン味なんだよ。いいだろー、てな具合で。
何も食べれないので差し入れはなかったが、一緒に歩いて売店に行ったとかくだらない話しをして
盛り上がったとかたわいもない時間を過ごしたけど、やはりほっとする時間だ。
ベッド上で子供達は喧嘩をしたけどそれもまたよし。
バナナを4本食べて帰っていった。
19:00 夕食。 重湯が始まり、食事スタート。水分メインの献立だったが問題なし。
まだ、おならはでない。